常福寺ライブ
常福寺では、1992年より「死を想え-メメントモリ-」をテーマに春・秋の年2回講演会と演奏会を開催してきました。
お寺という特別な空間での講演会と演奏会にぜひ、足をお運びください。
常福寺ライブ-be-
倍音しめやかに流れ
2024年11月2日(土曜)
開場18:00 / 開演18:30
料金 3,000円(予約・当日共)
常福寺にて開催
駐車場多数あり
中村明一
Akikazu Namura
作曲家・虚無僧尺八奏者。横山勝也師、多数の虚無僧尺八家に師事。
米国バークリー音楽大学およびニューイングランド音楽院大学院にて作曲とジャズ理論を学ぶ。
自ら捜しあて極めた日本古来の呼吸法「密息」と、独自に開発した方法による循環呼吸を駆使。虚無僧に伝わる古典音楽をライフワークとしながらも、ロックから現代音楽に至るまで幅広く活動。
世界40カ国余150都市以上で公演。作曲活動も活発に行い、NHK、ドイツ国営放送など各方面より委嘱作品多数。
CD「虚無僧尺八の世界」シリーズにて文化庁芸術祭レコード部門優秀賞。ほか作品にて第19回松尾芸能賞、第18回文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞。
著書に「倍音」(春秋社)、「「密息」で身体が変わる」(新潮社)、「日本音楽の構造」(アルテスパブリッシング)。東京学
作奨励賞受賞。著書に「倍音」(春秋社)、「「密息」で身体が変わる」(新潮社)、「日本音楽の構造」(アルテスパブリッシング)。
東京学芸大学、桐朋学園芸術短大、洗足学園音楽大学大学院,順天堂大学で講師を務める。
http:/www.kokoo.com
高本一郎
Ichiro Takamoto
フランス国立ストラスブール音楽院にて研鑚を積む。
国内外の著名な音楽家と共演を重ね、ヨーロッパ、アジア諸国で公演多数。2008年ルーヴル美術館にてソロ公演を開催。フランス及び国内のTV&ラジオ出演、オペラ、バレエ、能狂言、歌舞伎、演劇、落語、朗読の舞台、国内外の音楽祭、オーケストラ公演に度々招かれる。NHK時代劇、アニメ番組、映画音楽、CM音楽、ジャズ&ポップスなどの録音に演奏、作曲&編曲で参加。リリースした多くのCDは「レコード芸術」特選盤、フランス&英国のラジオ番組、フランスリュート協会推薦盤、ANA国際線&AIR-DOの機内音楽に取り上げられるれるなど国内外で高評を得る。大阪音楽大学付属音楽院講師。『読売ギターコンクール』銀賞受賞。
蔡怜雄
Sai Reo
打楽器(トンパクバク、ダフ)奏者。多国籍なルーツを待ち、幼少期より民俗楽器や古代の文明に興味を抱く。
バークリー音楽大学在学時にイランの打楽器、トンバクとダブに出逢い、ボストンを中心に各地で演奏活動を始める。卒業後はペルシャ音楽やヨーロッパ中世の音楽を中心に演奏活動に取り組んでいる。
BBCPersian、NHKなど各種メディアに出演。映画『THE
LEGEND & BUTTERFLY」の録音に参加。ルーブル美術館記念コンサート、北とぴあ国際音楽祭他出演多数。イラン・ペルシャ音楽Duoケレシュメ、カテリーナ古楽合奏団などに所属。OURANIA ARMONIIAよりCD「α」をリリース。
ご予約は常福寺にお電話またはメールで受け付けております。
info@jofukuji.or.jp
または
046-251-5530
ダンス / 山田せつこ氏
現代音楽 金沢健一氏(彫刻・演奏)永田砂知子氏(演奏)
常福寺ライブは22年目を迎え、現在までに舞踏、現代音楽、講演会を中心に35回開催されてきました。
寺と現代芸術という、一見ミスマッチと思われる取り合わせは、「臨済禅と現代芸術」というように視野を狭めたとき、大きな意味合いが生まれます。
意味の判らない話のことを一般的に「禅問答のような」と表現いたします。
「言葉」は便利な道具である反面イメージ的な制約を作るため、体験した感覚をそのとおりに伝えようとするときには逆に障害にもなります。
禅語の中には「八角の磨盤空裏を走る」等という意味不明の言葉が有ります。二元対立的な科学的思考では理解されない活き活きとした感覚がこの言葉には含まれています。
芸術は鑑賞されるものであるとともに、作る側にとっては究極的な自己究明の結果の表現だと信じております。
また現代芸術と呼ばれるものの一部は大変禅的な要素を多く含みます。それは表現されるものの余分な形式を省き、極限まで本質を端的にシンプルに表現していこうとする姿や、私たちが日常的に使用している慣用的表現方法に捕らわれまいと努力する姿等にみられます。
これは正に禅ではないでしょうか。
禅はある意味においては自己究明の場です。その結果得られたものを過去の偉大な禅師たちは墨跡や庭などの芸術という型に変えて現代に伝えています。
私たちに植え付けられた科学教ともおもわれる理解の枠を超え、言葉という限定された表現方法を超え、活き活きと表現される現代芸術を、本来そうであるべき禅の寺で体験するとき、何とも言えぬ一体の雰囲気を感じることが出来るはずです。
本堂の扉を全て外し、外界と一体と成った雰囲気の中で、5分程の坐禅を行い、呼吸と心が落ちつき空間と観客が一体に成り微妙なものを受け入れられる状態になったところから公演が始まります。
一切の説明を省き、そのものに直接触れる禅寺での一時を、是非多くの方が体験されることを期待致します。