墓地 |
常福寺ライブ
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ダンス 山田せつ子氏
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常福寺ライブは22年目を迎え、現在までに舞踏、現代音楽、講演会を中心に35回開催されてきました。 寺と現代芸術という、一見ミスマッチと思われる取り合わせは、「臨済禅と現代芸術」というように視野を狭めたとき、大きな意味合いが生まれます。 意味の判らない話のことを一般的に「禅問答のような」と表現いたします。 「言葉」は便利な道具である反面イメージ的な制約を作るため、体験した感覚をそのとおりに伝えようとするときには逆に障害にもなります。 禅語の中には「八角の磨盤空裏を走る」等という意味不明の言葉が有ります。二元対立的な科学的思考では理解されない活き活きとした感覚がこの言葉には含まれています。 芸術は鑑賞されるものであるとともに、作る側にとっては究極的な自己究明の結果の表現だと信じております。 また現代芸術と呼ばれるものの一部は大変禅的な要素を多く含みます。それは表現されるものの余分な形式を省き、極限まで本質を端的にシンプルに表現していこうとする姿や、私たちが日常的に使用している慣用的表現方法に捕らわれまいと努力する姿等にみられます。 これは正に禅ではないでしょうか。 禅はある意味においては自己究明の場です。その結果得られたものを過去の偉大な禅師たちは墨跡や庭などの芸術という型に変えて現代に伝えています。 私たちに植え付けられた科学教ともおもわれる理解の枠を超え、言葉という限定された表現方法を超え、活き活きと表現される現代芸術を、本来そうであるべき禅の寺で体験するとき、何とも言えぬ一体の雰囲気を感じることが出来るはずです。 本堂の扉を全て外し、外界と一体と成った雰囲気の中で、5分程の坐禅を行い、呼吸と心が落ちつき空間と観客が一体に成り微妙なものを受け入れられる状態になったところから公演が始まります。 一切の説明を省き、そのものに直接触れる禅寺での一時を、是非多くの方が体験されることを期待致します。
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現代音楽 金沢健一氏(彫刻・演奏)永田砂知子氏(演奏) |
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